鼻涙管閉塞の手術?を受けてみたという話
write by 皆川 洋美
こんにちは。皆川です。
昨年、鼻涙管閉塞という症状?に対して手術を受けてきたので、そのレポートをしてみようと思います。
なぜ、私がこの手術を受けようと思ったかというと、「涙が溢れすぎる」ということに尽きました。
目の調子が悪いのだと思っていたのですが、尋常ではない涙のあふれ方だったのと、アレルギーだとすれば両方の目から出てくるはずだしおかしいなぁと思って眼科の門をたたきました。
なお、どのくらいの涙のあふれ方だったかというと、出勤前にきれいな状態にしていたメガネが、自宅を出て、事務所に着く前には左側の眼鏡レンズが涙の跡で見えづらくなっていたり、アイシャドウに塩が噴いてカリカリな状態になっていたり…というかんじです。
結膜炎になったこともあったので、その影響なのかなぁと思っていたのですが、どうもおかしいなと。
眼科の問診票で症状を伝えると(結膜炎と言われたのはコンタクトレンズを作るためのクリニックで、今回とは別の病院です)、
謎の目薬をさされてしばらく待たされ…
そして、ドクターとご対面。ドクターからは鼻涙管が詰まっているのじゃないかという見立てで、鼻涙管に食塩水を通してみる的な検査をされました。
そうしたところ、ビンゴ!
鼻涙管が詰まっているので、これを広げる手術をした方が生活が楽になるのではないか、という診断をいただきました。
さて、鼻涙管とは何か。
涙は、涙腺から出て、目をうるおしたり汚れを落としたりして、鼻の側にある鼻涙管を通って口に落ちていくのが普通です。
この鼻涙管はかたほうの目に2つずつあり、その2つから目から涙がなくなっていくという仕組みです。
ドクターは排水溝、というたとえをされていました。
排水溝が詰まると、汚水があふれてくるよね~と。
なので、私は鼻涙管がふさがって詰まっているので涙があふれてきていた…
これは、私がドクターから聞いた話で、誤解を含むかもしれませんが、こういうことと理解しました(笑)。
この鼻涙管を広げる手術は、プジーという金属の棒でまずは鼻涙管を広げ、その広げた鼻涙管にシリコンチューブを入れます。
そのシリコンチューブは全長9cmと言っていましたが、その両端を鼻涙管の上下から入れ、目頭側に折り返し部分が来るようにセットします。
その状況で、抗アレルギーや抗生物質などの目薬をさしながら放置すると、鼻涙管がシリコンチューブの影響でゆるゆるに広がる…ということでした。
「今日できますけど、していきますか?」
というライトなドクター…!
「あ、はい、していきます。」
というライトな私…!
ベッドで部分麻酔を掛けられて行われたので、痛みもなく、内出血などの副作用的なものに遭うこともなく、手術は終わりました…
ただ、何が不愉快?だったかって、きちんと広がったかどうかの確認のため、食塩水を鼻涙管から流すのですが、その食塩水は最終的には口に入ってきます。
目と鼻と口がつながっているということを感じます(笑)。
鼻を通って口に入った食塩水ですが、体勢としては、腰よりも頭の方が低い位置にあるようなベッドの体勢なので、飲むこともできず(飲んだら多分ものすごくしょっぱい)鼻の奥の方に水分が詰まっている!!!という感覚で数分間耐えなければならないのでした。
もちろん、みんなそうなので、看護師さんもそのあたりは心得ていて、終わったら一番最初に、大量のティッシュをくれて、目の前にある洗面スペースで食塩水を出してください~と言われるのでした。
そうすると、鼻の穴と口から大量の食塩水が…
というほどでもないのですが、ものすごく大量に感じます。
多分、コップに入って飲むとしたら、のどの乾いている時だったら足りないくらいの水しか入っていないです。
でも、鼻の奥に水が詰まっているとこんなに不愉快なものか…と思うのでした。
手術ののちですが、最初は週に1回程度の通院をして、また鼻涙管に食塩水を通す…というのを繰り返します。
そのうち1か月に1回となり、目薬をさすと口に目薬が落ちてくるのを体感できるほどになりました。
そして、半年ほどたってからシリコンチューブを抜き取りました。
爽快でした(笑)。
その後、鼻に力が入ると(鼻をかむとか)目に空気が吹き込むような面白体験もしてしまいました。
さすがに今ではチューブ取りたてのときほどではありませんが、鼻をかむとまだ空気が吹き抜けてくることがあります。
もちろん、手術の成果はばっちりで、今は眼鏡が汚れて前が見づらいということはありません。
これはもちろん私の体験でして、鼻涙管閉塞を長く放置していると、なんだか全身麻酔の手術をしないといけなくなったりもするそうです。
みなさんこんな状態でお悩みでしたら、お近くの眼科に相談してみるのもいいかもしれません。
なんだか妙に長くなってしまいました。
それではまた!