秘密接見のことについて
write by 皆川 洋美
今日は午前中に刑務支所に接見に行って来ました。
月曜日の午前は寝坊しがちなので,外出の予定を入れておくとちゃんと動けます。
月曜日が起案日だと怠けてしまう,そんな当職です。
最近,接見中の接見室の内部監視をされているな,と感じます。
感じるどころか,一緒にやっている先輩弁護士は中を見られて,
中でやっていたことを指摘され,それについて文句を言われるということがありました。
IT機器の持ち込みが非常にうるさいです。
あんな圏外なところに携帯電話持ち込んだって意味ないし(本音)。
私も接見室へのIT機器持ち込みについてはいろいろやっていますが,今のところ見つかっていません(笑)。
留置官からの暴行の証拠保全のためにはカメラは必須ですし,
そんな保全方法が違法だから証拠排除なんて話にはならないと考えているので,
接見時には必ずカメラ持参です。
これまで偶然それが必要な事件には巡りあっていないけど,もし必要だった時に備えて,毎回持参です。
このブログを読んでいる刑務支所や留置係の人,わたしの持ち物検査します?
カメラ没収します?
ていうかその没収って何の法令によるもの?ねぇ?そしてなんかやましい?
(と,あおってみる。)
秘密接見とは,
被疑者や被告人が,立会人なく面会をすることができる憲法上の権利
です。
一応,捜査の必要があれば制約をすることができることにはなっていますが,
立会いをされている,接見の内容を確認されている
ということであれば,弁護人としては接見の方法が変わってくるはずです。
今,札幌にある刑務支所は,被告人の後ろにある窓に,おそらくマジックミラー状態になっているものがはってあり,
接見室からは向こうは見えないけれど,向こうから接見室の中が見えるようになっていると思われます。
「見てないよ」ってふりして見てる方が,喧嘩できないぶん困ります。
刑事弁護人としてはやはり秘密接見が害されているというのは許されないと考えますし,
接見の時にパソコンを使うだけでぐだぐだ言われるのも疲れます(本音)。
今度,この関係についてまとめようと思っています。