いわゆる不祥事のこと
write by 皆川 洋美
弁護士会のいわゆる不祥事のこと,最近報道されることが多く感じます。
もちろん,これまでニュースとして流れていても自分が気に留めていなかったのかもしれませんが,
ここ数年多い,という話をよく聞くように思います。
依頼者さんから預かったお金
裁判所から預かったお金
相手方から預かったお金
法律上預かったお金
自分の売上にするわけにいかないお金がたくさんあります。
そういうお金に手を着けるっていうのは,いったいどういう心境なんだろう。
通帳の数がえらいことになっていますが,
預かり口や,破産管財人・成年後見人としての口座,各事件毎の代理人口座など,
自分の売上にしてはならないお金については口座を分けていたら
それに手を着けることってものすごく怖いはず。
だって,明らかに「預かった」ものだ,とか
「誰かのものだ」っていうのが分かる口座だから。
潔癖と言われても,そこは譲れないなぁと思うのでした。
そして,いつか来るクロージングの日についても,
きっと考えながら仕事をしていかないといけないのかもしれないと思います。
まだ仕事を始めて数年。
終わる日のことを考えるのは早いかもしれないけど,
自分が自分らしく,幸せだったなって思って死ねるためにも,
どうやって生きるのかは考えないといけない。
それは保守的になるということじゃなくて,計画的ということ。
そんなことを思った昨日でした。