今年を振り返る③
write by 皆川 洋美
きたあかり法律事務所・弁護士の皆川です。
今年の5月に、北海道新聞の「ひと 2017」というコーナーに取り上げていただいた記事を紹介します。
自分で記事を書くのではない取材というのは、なかなか難しいですね~。
大変丁寧にまとめていただきました。
この記事を読んでの講義の要請もあり、感謝しきりです。
中高生らに過労死防止を啓発する弁護士 皆川洋美(みながわ・ひろみ)さん
過労死を防ぐため、厚生労働省は全国の中学、高校などに遺族や弁護士を講師として派遣する啓発事業に取り組んでいる。札幌での弁護士活動の傍ら講師を務め、初年度の2016年度に道内計12校で講演した。「命より大切な仕事はない」と、家族を失う痛みを訴え続ける。
札幌市出身の32歳。
北大法学部時代、進路に迷って「面白い仕事が見つかるかも」と大学図書館の本を棚の端から順番に読んだ。
チーズの図鑑やエッセーなど100冊以上読む中で、最も胸に響いたのが過労死遺族50人の手記「日本は幸福(しあわせ)か」(教育史料出版会)だった。
「世の中には働いて命を落とす人がたくさんいるのでは」。過労死問題を扱う弁護士を目指すようになり、10年に25歳で司法試験に合格した。
これまで過労死を含む労災事件を数多く手掛けた。依頼者は夫を亡くした妻ら女性が多い。
15年の電通の新入社員の過労自殺を受け、過労死問題への関心の高まりを感じる。
「働きすぎて心身を壊した人が泣き寝入りせず、訴えていいんだと思えるようになってきた」と話す。
道内では唯一の弁護士の講師として、本年度も要請に応じて講演する。
「大人になった時、会社でおかしいと思うことがあったら、親や弁護士に相談するきっかけになれば」。希望校は募集中。
申し込み、問い合わせは啓発事業の運営事務局(電)03・5402・6401へ。(尾張めぐみ)
ひと2017の元記事はこちらをクリック♪
来年もまた、啓発講義は続きます。