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2016年6月20日
write by 皆川 洋美
昨日の #0710私は選ぶ アクションの集会の写真が続々と。
その場にいるとあまりそういう感じはしませんでしたが,こうしてみると実はたくさんの人が集まったなぁと思います。
(このアクションのオフィシャルカメラマンの方の写真です。
二次加工等はご遠慮ください。)
池田まきさんのうしろに「2/3議席を取らせない」というプラカを持っているのが私です。
暑さと立ちっぱなしだったのとでへろへろとしていますね…。
候補者の人など,長時間立って遊説をしている人は本当にすごいなぁと思います。
私が話した内容は以下の通りです。
私は野党に投票します。
弁護士の皆川洋美と申します。北海道で生まれ,北海道で育ち,そして,今北海道にいる。みなさんと一緒に,この夏何ができるのか,答えはひとつ。
7月10日,野党に投票するしかありません。
この選挙戦は,各候補者の方がたにとって負けられない戦いであることはもちろんのことでしょうが,この国の民主主義にとっての戦いでもあります。
忘れもしない昨年9月19日,安倍政権は,いわゆる安全保障各法の成立を強行しました。
法案は110時間以上の国会審議が行われましたが,大手メディアが行った世論調査で「賛成」が「反対」を上回ったものはありませんでした。もちろん,間接民主制度のもと,世論調査で反対が多くとも,「正当な選挙」で選ばれた議員が賛成すれば,法案は成立します。
しかし,立憲主義のもと,憲法に違反する法律を作ることはできない。それなのに,安倍政権は,圧倒的多数の憲法学者が違憲であると評価した安全保障法制を,作ってしまったのです。
こんなことは,今の憲法で許されることではありません。
そして,今,わたしたちの日本国憲法も同じ危険にさらされています。
立憲主義は,それを保ち続けることに大きな意義があると理解せず,また,自分は立法府の長であるなどと,小学校の社会科からやり直した方がいいような安倍総理のもと,与党3分の2の議席を獲得してしまったらどうなるか。
安保法制はもちろん,これまで守られてきた日本国憲法の理念そのものが覆されるような,そんな憲法改正が待っているのではないでしょうか。
具体的にいえば,国防軍のことは,ほかの方がたがお話になっていますが,公の秩序などという権利者の独断で判断されてしまうもののために,こうして集まることも,意見を言うこともできなくなってしまう。そんな憲法改正をもくろんでいるのです。
みなさんの記憶からは忘れられているかもしれませんが,安倍政権は当初,96条改正をもくろんでいました。これは,憲法改正の発議について,両院の3分の2の賛成を必要とするというものです。しかし,みなさんよく考えてみてください。
「全会一致」で成立するなどというのは本当にたくさんあります。記憶に新しいところでは,ヘイトスピーチ解消法は衆議院を全会一致で通過しています。このように国会での議論が尽くされれば,全会一致となることは可能です。
しかし,安倍政権は,その議論を尽くす,理解を得る。そして,全会一致となるような提案と手続きを執ることをはじめから放棄しようとして,96条の改正をもくろんだのです。
民主主義とは,適正な情報のもとに,議論を尽くし,そして理解を得て,社会の在り方を決めていくことです。単なる多数決ではありません。
しかし,このままでは,民主主義が単なる多数決になってしまいます。それをどうにかしてとめるためにも。
7月10日,私は選ぶ。
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