シェルターって聞いたことがありますか?
一般的には,DVやGVの被害に遭った人を,加害の原因たる配偶者等から隔離し保護するための施設を指します。
そして,専ら配偶者や内縁関係の,他人からのDVないしGVによる被害からの隔離・保護の施設です。
一方で,親からの虐待(暴力,ネグレクト,等々)から,行き場のなくなった子どもの生活の場所として,
札幌弁護士会の子どもの権利委員会が仲間を集めて作ったレラピリカという法人があり,
その法人が作った子どものシェルターがあります。
レラピリカのウェブサイトはこちらこのレラピリカに入ることができるのは,施設の性質上20歳未満の女の子だけです。
それ以外は?となると,例えば20歳以上であれば
自分で弁護士を依頼したり,生活保護受給等の手続の支援を受けたり,法律行為をして家を借りたり,働いたり,いろんなことが法的には可能です。
しかし,20歳未満の「未成年」は,法的に言うと,まだ自分一人で法律行為はできませんし,
押し通したとしても親権者の意に反した法律行為を取り消されたりといったことがあり得ます。
そのため,特別なケアが必要になってくるのです。
何か保護者との関係で解決できない何かを抱えている子どもが居たら,
是非ここにつないでください。
私は子どもの権利委員会に所属していないので,コタン(シェルターに入った子どもにつき,
法的な支援や親権者との交渉を行う担当弁護士の通称)になったことはありませんが,
同期の女性弁護士が多くコタンとして活躍しているのを見聞きしています。
先日,弁護士会の中で,レラピリカの活動報告のリーフレットが配布されました。
その中には,同期が対応した具体的なケースの対応について書いてあり,わたしは
「あー。すごいなー。」
と,普段の自分を振り返って嘆息。
その同期は,修習生の和光での集合修習期間には隣の隣の席にいたのです。
同じ講義を受けて,同じ試験を受けたのに,こうもやる分野が変わってくるのだ,と驚きました。
彼女のやっている仕事はわたしにはまねできないなと思うと同時に,
人から見たら自分もそう思われるところもあるんだろうと思います。
たとえば,過労死問題だったり,あるいは対レイシスト行動だったり。
譲れないところはどうしても譲れないんだよなー…。
というわけで,たぶん何をされても何を言われてもわたしは私。
色んな異業種交流だったり,同期との交流だったり,いろんなことがあって。
自分はこのままでいいんだろうか,と自問自答していたけれど…
もちろん進化はしていきたいと思っていますが,自分のコアの部分を捨てるこたぁないなと。
改めて思いました。
そう。実は今日から弁護士5年目に入りました。
あっという間の4年間だった…!
そして今夜は札幌弁護士会にいる同期との同期会!
そんな日にこんな記事を書くのもおつなのじゃないでしょうか(*´∀`*)