先日,さっぽろ青年ユニオンの結成準備会に参加してきました。
さっぽろ青年ユニオンのFacebookはこちら「ユニオン」というのは,この場合,個人加盟の地域組合という趣旨で使っています。
労働組合という言葉を聞いたことのある人はたくさんいると思います。
労働組合とは,労働者の連帯組織で,労働者が団結して使用者と交渉し,
労働者の安定雇用を実現するためのものです。
一般的に「労働組合」というと,企業別・産業別組合を思い浮かべる人が多いと思います。
あなたの会社は,企業内にきちんとした組合がありますか?
なかなか組合が結成されていて,労働協約を締結していて…というような会社,
多くありません。
この原因の分析はいろいろすることができると思いますが
(例えば,違う身分の労働者が同じ職場にいることが多いとか,あるいはゆとり世代?とか…)
いずれにしても,企業別の組合がないところはとても多いです。
産業別組合は,本来個別に加入する,それぞれの職業別の組合のことですが,
最近では,企業別組合がさらに産業別に組織した組合であることが多いので,やはり「産別」と言って理解出来る若い人は少ないように思います。
私自身は,学校教職員の家で生まれ育ったので,教職員組合という
産別が身近にあり,「オルグ」が身近にありました。
でも,そうでもなければ,若者にとって,組合活動は遠い日のものになってしまっています。
今,「組合活動」というと,「共産党だ」とか「左翼だ」というような言われ方をすることも多いのも確かです。
でも,本来組合活動と,社会制度についての考え方は必ずしも一致しません。
この辺りの考え方の上手な説明は法哲学や社会学専攻の方にお任せするとして…
いずれにしても,労働組合は,労働者の適正な雇用継続を目標にするものであって,
政治との結びつきは本来必然ではありません。
ですから,組合というのは,別に共産党員でなくても,左翼でなくても,入ることができて,
その成果を労働者全員で享受することができるんです。
青年ユニオンは,地域の若者の労働者であれば誰でも加盟できる個人組合として
今年結成される予定です。
もし,弁護士に頼むほどじゃない,でもこれからの会社のことを考えたらいろいろ不安…というような
トラブルあるいは職場の悩みを抱えている方は,地域の組合に相談してみるのもいいと思います。
青年ユニオン,よろしくお願いしますね(*´∀`*)
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弁護士 皆川洋美(札幌弁護士会所属)
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