コーチングとカウンセリングとメンタリングと弁護活動と。
write by 皆川 洋美
必要なものも活用方法も,人それぞれ・場合によりけりだろうと思う!結論は以上!
というだけだと多分意味がないので,きちんと書こう。
今日の札幌は最高気温34度にもなるそうですね。
外に出る用事がないのが救いです。
最近,コーチングとか,カウンセリングとか,メンタリングとか。
似たような言葉がたくさんありますけれども,何がどう違うのか。
そして,代理人業務も,なんだかこれらに共通項があるような気がして,
まとめてみようと思い立ったわけです。
「カウンセリング」
カウンセラーがすること。
いる場所は,病院だったり,会社だったり,あるいは学校にいることも。
目の前に差し迫った悩みや問題の解決のために行う。
カウンセリング理論や心理学の手法,そしてカウンセリング経験で,
悩みや問題を抱えた人の根幹を解きほぐして,悩みや問題解決をする手助けをすること。
クライアントは,最終的には解きほぐされた問題を前提にして,
自らの力で過去の悩みや問題を解決する。
「コーチング」
コーチがすること。
いる場所は,いわゆる「学校」のこともあれば,最近は「セミナー」なんかの場にも。
人材開発・なんらかの目標達成のためにする。
クライアントの自己実現や目標達成に向けて,コーチとクライアントが対話して,
クライアント自身が答えを出して自発的に行動して自己実現や目標達成をする。
「メンタリング」
メンターがすること。
人材開発のためというよりは人材育成というほうがしっくりくる。
メンターがクライアントに対して,信頼関係のもと意見を整理する関係になって,
クライアントの状況に合わせつつ,メンターの経験やモデルに沿った自発的・自律的な発達を促す。
クライアントは,誤解を恐れず言えばメンターに導かれて成長していく。
弁護士の代理業務は,これらとは全然関係ない感もあるんだけれど。
なんか似てるなぁと思うのは,一定の信頼関係のもと,人の知識・経験に沿って何かに対処するというところ。
一方で全然違うのは,一定の結論を出すことそれ自体を任されているというところ。
そして,「結論」を導くために立ちはだかっているのは専ら法律問題であって,
心理的問題はこれに付随する限りで対応するに過ぎないところ。
カウンセリングもコーチングも,自分自身が変わらないと解決しないよ,という前提だけれども,
代理業務は「代理」だから,どう解決したいのかはクライアントが決めることで,
具体的な問題解決それ自体を弁護士が全部やってしまう。
「どうしたらいいのかわからないの!」
という時に,
「それじゃお受け出来ません。」
と回答することがあり得る。
抱えた問題の根本解決のために,カウンセラーとしての役割や,
問題の再発を防ぐための,コーチとしての役割や,
今後のよりよい生活のための,メンターとしての役割を
事件や出会い毎に求められることもあるので,
絶対こういうことはやりません!というわけじゃないんだけれど。
「離婚したい」
「お金を返して欲しい」
「隣の人がうるさいのをどうにかしてほしい」
いずれもどう解決したいのかは依頼者さん自身が決めること。
その解決の為の方策は弁護士が持ってて,具体化していく。
私の知識によれば,こんなふうにそれぞれちょっとずつ似てて,全然違う。
なので,必要なものも活用方法も,人それぞれ,場合によりけり。
とはいえ,
カウンセラーとしての役割もコーチとしての役割もメンターとしての役割も
いずれも弁護士なら果たしたことのある役割なので,
法律問題に「付随」なんて表現,建前でしかないとしみじみ思います。
もちろん,カウンセリングやコーチングやメンタリングに特化されたら,
何の為に法律事務所に来たのさね?って話になりますが。
以上,まとめてみた結果です。
半年もしたら,また違うこと言ってるかもしれませんが,
「付随」という建前がある,というところはぶれないだろうと思います。
さて。
今日は二回目の土用の丑の日らしいですね。
「う」のつくものを食べると良いのだとか。
うなぎ
うどん
うめぼし
うもうぶとん
あれ?(何か違う)
■ご相談のご予約はこちらまで■
弁護士 皆川洋美(札幌弁護士会所属)
〒060-0042 札幌市中央区大通西10丁目4番地133南大通ビル新館7階
たかさき法律事務所 電話 011-261-7738(午前9時15分から午後5時30分まで)
FAX 011-261-7718(24時間受付)