茨木のり子さんの詩を紹介します。
「自分の感受性くらい」(花神社・1977年)
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
(中略)
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
昨日,義母とのやりとりで彼女の詩の話になったので。
茨木のり子さんといえば,「私がいちばんきれいだったとき」という詩が思い出されます。
今日という日に,この詩を引用する方がいいのかもしれませんが,
全部じゃ引用ということにならないので,それは各自お読みいただくとして…。
自分の感受性くらい
自分で守れ
痛い言葉だなと思います。