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2016年1月19日

ブログ

ヘイトスピーチを問う 市民集会

先日,ヘイトスピーチを問う市民集会というものに参加してきました。

事前告知をするのをすっかり失念。

映画「ヘイトスピーチ」の上映と,関西カウンターの先駆け的な存在,泥憲和さんの講演。
そして,札幌のカウンターの人や研究者の方などのトークセッションが行われました。

映画「ヘイトスピーチ」を観たのは初めてだったと思ったのですが,観たことありました。
そして,なんかちょっとずつアップデートされてる…?

泥さんの話をナマで聞いたのは初めてだったけど,面白いなーと。
話し方がうまいというか,引き込まれてしまう。
体験をもとに話しているというのもあるけど,関西の人はそういう面白い話し方をすることをしつけられているのかしら?(笑)。

札幌のカウンターの人が言っていた,
自分の家の中でおしっこされてたら怒ってたたき出したくなるのと同じ
って言ってたのが,うんそうそう!喩えが面白すぎるけどそうそう!と。

集会自体は終わってしまったので,さておき。

兄弁島田が,この問題に対するひとつの解決策として,「可視化」という表現を使ってたのが,さすがだなと。

なんというか,「反対していますという意思表示をしないこと」は,「反対することまではしていませんという意思表示をすること」になるんだな。
「わたしはあなたの味方だよ」って伝えないことは,相手に「誰も味方になってくれない」と絶望を感じさせること。

「わたしはヘイトスピーチに反対している」という意思表示をしないっていうのは,そういうことなんだ。
ヘイトスピーチに抗議するということについて,ヘイトスピーチへの批判的な意見を持っている人からも批判されることがある。

さっきの「家の中で~」の下りは,その批判に対する考え方のこと。
確かに人に水を掛けちゃいけないけど,その人の服が燃えていたら水掛けるのも仕方がない,当たり前だろ?っていう喩えを聞いたときに,そうそう!って思ったけれども
家の中で~の方が近いなって思う。

なんというか,服が燃えてる,だと,ひとごとにすぎない。
でも,自分の家の中で~ってことは,自分の問題になる。
自分の生きてるこの社会でそんなことが起きてるのは許せない!という感覚なんだ。

そういう意味では,良心的な大人になるってのはなかなかに面白くないな,と思う。
弁護士はアレ見て怒っちゃいけないって言うんだったら,こんな資格いらないわ。
でも,「えらくなりたい」と思って,自分が何か気にくわない問題があったときに,聞いてくれる人が増えるんじゃないかと思って,弁護士っていいかもって思った。


でもでも,最後に戻ってくるのは叔父の言葉だったりもする。

「お前がおかしいと思う問題はたぶんおかしい。」
「おかしいことをおかしいって言える仕事なのが良い。」

だよねー。
昨日叔父と飲んでておもったの。

自分がカッコイイと思えることやりたいし,
自分がカッコワルイと思うことやりたくないし。

ねぇ。ヘイトスピーチほっとくのがカッコイイと思ってる人,いるの?

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